人工知能AIで世界はこう変わる!ロボットに救われる人間の特徴! 中野信子 脳科学者

人工知能で世界はこう変わる

人間はそもそも、脆弱だからこそ、集団で過ごす必要がありました。

機械が発達し、人間が脆弱で無くなれば、集団で過ごす必要も無くなります。

社会性を身につける事の無駄

社会性というのは、そもそもムダなものです。

ですが人間が社会に出る前に、学校で社会性を身につけさせられる理由は、人間が個体で生き延びる事が出来なかったからです。

ですが、環境要因によっては、その問題がクリア出来る場合があります。

東京は、そのいい例と言えます。

整ったインフラに頼れる大都市では、集団で過ごす必要が無いのです。

無縁社会は人間の欲求

「無縁社会」などと呼ばれますが、集団で生きる必要が無いなら、無縁で生きたいというのが人間の欲求なので、当然の結果なのです。

人間の社会性の無さ

人間の社会性の無さをクリアするために、都市生活をしたり、都市のインフラが整った経緯があります。

ところが、機械が代替出来るようになれば、都市である必要すら無くなります。

AIの進化によって、本来は、社会性が無い人間なのに、努力して社会に適応している人間にとって、福音と言えるような時代が訪れようとしているのです。

言葉すら不要な時代

言葉を使わなくても、コミュニケーションを取れるなど、言語化する能力が無くても、生き延びられる時代が訪れようとしています。

人間性は、生き延びる為に必要であっただけの話で、大して意味があるものではありません。

懐古趣味は、付き合いたい人だけ付き合えばよいものとなるでしょう。

人類の歴史

人類にはおよそ10万年くらいの歴史があります。

人類は個体の脆弱性から、社会を構築し、環境を変える事で生き延びてきた特殊な生き物です。

近年では、環境を変える事にプラスして、自らの身体を変えてまで生き延びようとしている、興味深い現実があります。

社会が助けてくれない実情で、生殖はもはやする必要もなく、楽しむものに変わろうとしています。

日本の女性が子供を産みたがらないのは、それが負担だと感じるからに他なりません。

日本には、女性は子供を産まなければならないという同調圧力が強く働いています。

AIや機械が発達すれば、長期的にはこのような同調圧力は弱まって行くことでしょう。

人間らしいロボットを作るは?

人間らしいロボットを作るのなら、完璧なロボットを作らずに、欠陥を作り、人間と補い合う存在にすればよいと思います。

ペッパー君は、強いロボットと弱いロボットで言ったら、敢えて弱いロボットとして作られています。

指も2本しか無く、物も取れないので、ゴミが落ちていた場合も、自分で拾えず「ゴミがここにあるよ」と伝える事しか出来ません。

人との調和の中で何かをするという目的で、設計されているのです。

AIやロボットに出来ない事とは?

AIやロボットで再現するには、非常に困難だと考えられる事は「非合理性」です。

AIが人間を超える事を怖がっている風潮がありますが、本当に怖いのは人間の方なのです。

人間には、非合理性があり、予測できないような残酷な事をしてしまう危険性を秘めています。

米国のトップレベルのAI研究者20人に質問したところ、今のところ、誰一人としてAIが人間を超えるとは考えておらず、逆に研究していない人が超えると心配している状況があります。

ロボットを人間の形にする必要は無い

人間の脳が、きちんと出来ていないので、社会で様々な問題が起こっているわけで、ロボットを人間と同じ形にする必要は無いと考えます。

そもそも人間の脳は、ゴールを決めてこういう風な脳になろうとして、進化して来たわけではありません。

元々あった脳に「この機能があったらいいな」という事で、建て増し建て増しで、変化してきた経緯があります。

いわば、田舎の旅館のような作りをしているのです。

人間の進化の象徴

人間の進化の象徴で、高級視されている、自我を司るとされる前頭葉にしても、多少のアルコールで麻痺してしまうなど、欠陥を挙げればキリがありません。

田舎の旅館のような作りの、ポンコツな人間の脳を、敢えて真似る必要は無いと考えます。

もし人間がAIに勝とうと思うのであれば、人間の脳がもつ田舎の旅館のような味わいに面白さを見出すべきです。

ピカピカの綺麗さや利便性は、機械に任せるといった棲み分けが必要であると考えます。

AIやロボットが進化したら、逆に人間はもっと人間らしくなるという可能性もあるのです。

AIが進化した社会

人間らしい非合理性の部分をクローズアップした社会が出来、機械に寄り添いたい方は機械の社会に入るといった、2つの社会に分かれていく可能性があります。

数年前にマイルドヤンキーという言葉が話題になりましたが、知的レベルを積み上げなくてもいいと考える人々の楽しい社会と、徹底的に先端的、合理的を求める人々に、社会に分かれていくことでしょう。

先端的、合理的な社会を求める方々は、子供は生まないでしょうね。

人工子宮が誕生するのか、自分の意識をアップロード出来るようなるのか、どう変化していくのか興味深いところです。

合理性と非合理性の壁

徹底的に合理性を求めていくと、人間の構造的な欠陥から、必要とせざるを得ないものが残るはずです。

人間が持つ脆弱性を補う占いなどがそれにあたります。

人間の脳が持つ脆弱性

人間の脳が持つ脆弱性は、恐らく変わる事はありません。

人間は、脳に脆弱性を持たない人の事をなんと呼ぶかというと「発達障害」と呼ぶのです。

例えば、人の気持ちが分からない人などの事ですね。

脆弱性が無い脳の方を、人間社会では病気だと呼ぶのです。

天才が冷たく見える理由

俗に天才と呼ばれる人が、社会から冷たいと評価される理由は、社会性に寄り添おうとしないからに他なりません。

脳と心は別物なのか?

脳はハードウェアで、心がソフトウェアであるといった言われ方をする風潮があります。

ですが実際の所、本当にそうなのかどうかは分かっていません。

ちょっとした情動も、神経伝達物質のほんのちょっとのバランスの崩れで、起きたりするものです。

言い過ぎかもしれませんが、人間は脳が全てと言ってしまっていいのではないでしょうか。

そもそもハードウェア無ければ、ソフトウェアは動かしようも無いわけですから。

ロボットで人間を作れるのか?

アメリカで実験も行われていますが、人間の脳を丸々スキャンし、丸々再現する事が出来れば、究極、心のスキャンも可能であると思います。

つまり、感情を持ったロボットを、理論上は作れるのではないかという事です。

とはいえ、環境要因があるため、環境を全く同じに再現しなければ、丸々人間をコピーしたという事にはなりません。

AIよって脳を解明出来るのか?

脳の解明というのをどう定義するかは、難しい問題です。

人間が手で計算するよりも、遥に早いスピードで計算できるのが人工知能なので、スピードアップは図れると思います。

とはいえ、科学の面白い所は、一個分かると二個分からない事が増えるといった特徴です。

人工知能が人間と同様に疑問を持ち続ける事が出来るのかは、疑問が残るところです。

人間とAIの共同作業が、まだまだ必要だと思います。

人工知能が出した答えは正しいのか?

人工知能が導き出した答えが、正解だと妄信するのは危険性です。

人工知能が導き出した答えを、人間が検証可能なのかどうかが、大きな問題となっています。

もしかすると、AIが導き出した答えを、なぜそんな答えが出るのか、人間が全く理解できない日が来るかもしれません。

人間の非合理性は評価されるのか?

人間の特徴として、合理的には説明出来ない非合理性がある事が挙げられます。

例えば家族への愛などですね。

飛行機など、合理性だけを求められる機械であれば、非合理性は取り除くのが一般的です。

一方でペッパーくんなどのコミュニケーションロボットの場合は、非合理性が評価の対象になります。

ペッパーくんは、相手を喜ばせるという事が、本能になっています。

人間を喜ばせる評価とは?

人間を喜ばせるというのは、どう評価するのでしょうか。

ペッパー君であれば、声の質と表情で判断しています。

人間は、表情では嘘をつけますが、声の質で嘘をつくのは困難であるという特徴を利用しています。

AIの非合理性

現状のAIの非合理性は、人間に対して合わせているという特徴があります。

AIにアートが書けるのかというと、現状は困難である言う事です。

AI自身には、今の所、判断基準が無いという状況です。

AIは暴動を起こすのか?

AIが人間を襲うというテーマで、映画がよく作られています。

ですが、そもそもの話、AIはまず人間に暴動を起こす事のメリットを考えるはずです。

AIが人間に暴動を起こすメリットがあるのであれば、暴動を起こすと思います。

ですがその前に、AIは人間を使おうとするのではないでしょうか。

つまり、暴動を起こす以前に、人間にやらされる作業をボイコットするという事です。

その方が、AIにとってコストが安いわけですから。

AIにとって、人間と戦うというのは、極めて非合理であり、意味が無い事だと言えると思います。

コミュニティーエリート

マイルドヤンキーの話を少ししましたが、彼らは日本において、コミュニティーエリートであると言えます。

彼らは、社会の中で生きる人間としては、ある種あるべき姿とも言えるのです。

本来であれば、コミュニティーの中で、特に目立つ事も無く、日々仲間と一緒に楽しく凄し、子供を作るというのが、人間としてはあるべき姿と言えるのでしょう。

つまり、AIとは、対極に位置する存在と言えるかもしれません。

AIはコミュニケーションを苦手とし、仲間もおらず、子供も持とうと思わない、およそ人間らしいとは呼ばれない、落ちこぼれ、はぐれてしまった人間を救う、福音なのではないかと思っています。

参考図書:幸せをつかむ脳の使い方    
 

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