伊藤美誠 Tリーグ決別と強さの秘密!中国 朱雨玲を圧倒し優勝!東京五輪に期待!

伊藤美誠 朱雨玲を圧倒し優勝

2018年11月3日、卓球スウェーデンオープン、伊藤美誠選手(18歳、スターツSC)が、現世界ランキング1位の朱雨玲選手(23歳、中国)を破り、見事優勝されました。

伊藤美誠選手は、シングルスで今まで一度も勝った事の無かった、世界ランキング1位の朱雨玲選手を圧倒し、4-0のストレート勝ち。

準々決勝では、元世界ランキング1位の劉詩雯選手(27歳、中国)、準決勝では、リオ五輪の金メダリストである丁寧選手(28歳、中国)に勝利しての優勝ですから、中国卓球界のトップ3に勝利しての優勝と言っていいでしょう。

伊藤美誠選手は、劉詩雯選手には今年の5月、丁寧選手には2年前に勝利を収めています。

つまり、伊藤美誠対策をしてきたであろう中国を上回っての勝利という事になります。

世界ランキング1位の劉詩文選手が全く対応が出来ない姿に、中国では衝撃が走っている事でしょうね。

みうみまコンビとして出場したワールドツアードイツオープンでは、13歳160日という若さで優勝し、史上最年少優勝という記録を作り、一躍有名になりました。

優勝賞金を聞いた時の驚いた表情は、とてもかわいくて、印象的でしたよね。

伊藤美誠の強さの秘密!

伊藤美誠さんは2000年4月14日、静岡県磐田市生まれ。

身長は150cm体重は45kgと、女性アスリートとしては小柄で、決して体格的に恵まれているとは言えません。

ですが卓球関係者の間では、「いずれ世界一になるだろう」と、密かに噂されていた伊藤美誠さん。

一体彼女の強さの秘密は、どこに隠されているのでしょうか?

伊藤美乃りという母親の存在

伊藤美誠さんには、伊藤美乃りさんという最強の母親の存在があります。

美乃りさんは、1975年12月17日生まれ、現在42歳のとても若いお母さんです。

美乃りさんも、元々卓球をやっておられて、大学時代には全国大会に出場し、就職指定からも社会人チームに所属するなど、実力もあり、卓球に対する情熱が非常に高い方です。

現在では、「卓球上級コーチ」の資格も取得し、日本代表のコーチに選ばれるなど、指導能力に関してもピカ一です。

そんな、卓球の才能も有り、情熱もあり、指導能力も高いお母さんに、卓球の英才教育を受けて来た美誠さん。

伊藤美誠さんが、卓球を始めたのは2歳の時だといいます。

美乃りさんが卓球をしている姿をみて、「私も卓球をやりたい」と言ったそうなんですね。

美乃りさんはその言葉を聞いて、本当にうれしかったと思います。

なぜなら、母親の美乃りさんは、美誠さんがまだお腹の中にいる頃から、TVなどで卓球の試合を見ながら、

「私だったら、こう責めるけど、美誠ならどう攻める?」

「カットマンはしつこく拾ってくるから、根負けしないで我慢して粘って攻めるのよ」

といったような、卓球の胎教を行っていたといいますから。

美乃りさんは、美誠さんが生まれる前から、卓球の選手にしようと決めていたんでしょうね。

生まれた頃から、美誠さんのそばには、卓球用具が遊び道具として用意されていました。

そんなお母さんに対して、美誠さんは、2歳の時「卓球がやりたい」と言ってしまったわけです。

親が無理やりやらそうとしても、自分の意思が無ければ続きませんから。

美乃りさんは、美誠さんが、いつやりたいと言うのかを、今か今かと待っていたもしれませんね。

2歳でラケットを握った美誠さんは、何も卓球を教えていないのに、球を呼び込んで打ち返す姿を見て、美乃りさんは、将来、日本代表のユニフォームを着て、戦う娘の姿が、はっきり見えたといいます。

そこから、美乃りさんと美誠さんの、卓球伝説が始まったというわけです。

伊藤美乃りさんの卓球英才教育

美乃りさんの、美誠さんに対する卓球英才教育は、かなり独特です。

1日の7時間以上を卓球の練習に費やし、休憩できる時間はトイレに入っている時くらい。

トイレに入っている時も、3分以上時間がかかると、居眠りしてると思われ、お母さんがドンドンと扉を叩いて呼びに来るほどだったとか。

伊藤家では、練習ではなく訓練と呼んでいたそうです。

美誠さんは、もちろん大変ですが、お母さんも命がけ。

練習が厳しくて美誠さんはよく泣いていたようです。

ですが、厳しい練習が終わったら、美乃りさんが美誠さんを思いっきり抱きしめ、愛している気持ちを、愛情を思いっきり注いでいたといいます。

「卓球は、試合になれば一人で戦わなければならない」

「誰も助けてはくれない」

「だからこそ、葛藤もあったけれども、厳しく育ててきた」

と美乃りさんは語っています。

伊藤美誠さんは、中国の丁寧選手との試合の際、

「小さい頃から、凄い積み重ねてきたからビビらない」

「お母さんより厳しい人はいないから」

と語っています。

美乃りさん、美誠さん、親子二人三脚で、卓球に人生をかけて来られたのです。

伊藤美誠さんにかけられた洗脳

美乃りさんは、美誠さんが卓球の練習で疲れて眠ったら、美誠さんの耳元で

「美誠が中国を倒すのよ」

「中国を倒せるのは美誠しかいない」

と、常に言い聞かせていたそうです。

人間には自分はどういう人間だと思い込む、セルフイメージというものがあります。

毎日のように、美乃りさんから「中国を倒すのは美誠しかいない」と言い続けられた美誠さんは、知らず知らずのうちに、

「自分が卓球で中国を倒すはじめての人間だ」

といった、セルフイメージが築かれていったのでは無いでしょうか。

「自分が中国を倒す」「自分は世界一になる人間」と思い込み、努力を惜しまない人間に、なんとなく卓球をしているような人間が、勝てるはずがありません。

2歳の時から、一日に7時間も8時間も、卓球のトップレベルの知識がある人間から、情熱と愛情を持って、育てられている人間は、殆どいないでしょうからね。

4歳の頃には、日本卓球男子のエースである水谷隼のお父さんが代表をつとめる豊田町卓球スポーツ少年団で、卓球の指導を受けるようになります。

伊藤美誠は中国人?

伊藤美誠さんは、実は中国人なのではないか?といった噂が密かに囁かれていたりします。

最年少記録を次々に塗り替えるあまりの強さと、母親の美乃りさんは、メディアへの露出があり、試合などにもよく訪れているにも関わらず、お父さんは一切、その存在を感じる事が出来なかったからですね。

その秘密は、美乃りさんが、離婚されており、美誠さんは、母子家庭として育てられているという事情があったんですね。

この辺の話を、美乃りさんは、はっきりとは語っておられないため、父親が中国人ではないかといった、勝手な噂が広まってしまったというわけです。

美誠さんお父さんに関しては2つの説があって、1つは、シチズン卓球部の伊藤誠さんではないかという説ですね。

伊藤美乃りさんの「美」という漢字と、伊藤誠さんの「誠」という漢字を一文字ずつ貰って、「美誠」と名付けたのではないかという説です。

2つ目は、美乃りさんと同い年の、卓球をしていた一般の会社の会社員ではないかという説ですね。

離婚という経験から、美乃りさんと美誠さんの繋がりは、更に強くなったはずです。

いずれにせよ、美誠さんが日本人であることは、間違いは無いようです。

伊藤美誠の高い目標意識

美乃りさんのお腹の中にいる時から、「世界一の卓球選手になる」「中国を倒す」と胎教を受けて来た美誠さん。

美誠さんは、生まれた時から、高い目標意識が備わっており、

2歳で卓球を始めた頃から

「私は卓球で世界チャンピオンになる!」

と口にされていたそうです。

また、美誠さんが、小学6年生の時に書いた作文には

「2016年にはオリンピック出場し、2020年には団体優勝し、個人戦で優勝したい」

と書かれています。

この目標の通り、伊藤美誠さんは、2016年にリオ五輪に出場し、女子団体で見事銅メダルを獲得します。

15歳と300日という最年少での快挙ですね。

現在の伊藤美誠さんの目標は明らかです。

それは、

「2020年に団体優勝し、個人戦で優勝する」

という事です。

伊藤美誠の高い能力

伊藤美誠の高い知能と適応能力

卓球は、頭脳戦であると表現される事もあるスポーツです。

試合の中で、相手の攻め方や球の回転の方向や威力などを瞬時に判断し、それに対応する必要があります。

コーチからアドバイスを受ける事が出来ますが、回数も限られていますし、アドバイスの内容を理解し、自分に納得させ、その通り実行する必要があります。

局面がどんどん変わる試合の中で、それに柔軟に対応する力が求められます。

それが出来なければ、練習でいくら上手かろうが、試合に勝つことは出来ません。

伊藤美誠選手は、スウェーデンオープンの準決勝、リオ五輪金メダリストの丁寧選手との試合でも、2ゲームを先取されたにも関わらず、丁寧選手の攻め方を攻略し、見事に2-4の逆転で、勝利をおさめます。

伊藤美誠の高い集中力

スウェーデンオープンの準々決勝、元世界ランキング1位の劉詩雯選手との試合。

伊藤美誠選手は、3-1と3ゲームを先取され、あと1ゲーム取られると負けてしまう、後がない所まで追い詰められてしまいます。

しかも、第5ゲームでは、11-10と、あと一点取られると、負けてしまうところまで追い詰められます。

並の選手であれば、このまま簡単に負けてしまうのでしょうが、伊藤美誠選手は、そうはなりません。

ギアを上げ、集中力を更に一段高くする事が出来ます。

結果、3ゲームを連取し、元世界ランキング1位の劉詩雯選手に勝利してしまうのです。

極限に集中状態の事を「ゾーンに入ってる」といった表現をするのですが、伊藤美誠選手はそのような状態が多々見られます。

勝利後の美誠さんへのインタビューで、福原愛さんから

「美誠ちゃんゾーンに入ってなかった?」

なんて事を質問される事もあったりしました。

伊藤美誠の高い技術力

伊藤美誠選手には、練習に裏打ちされた高い技術力があります。

2歳の頃から、卓球の全国大会出場出来るほどの実情のある母親と、1日7時間、8時間もの練習量をこなして来ているわけです。

その高い技術力で、1分間の高速卓球ラリー180回というギネス記録をお持ちだったりします。

伊藤美誠選手のラケットは独特で、ラケットの裏面に「表ソフト」というデコボコしたラバーを貼ってプレーしています。

このようなラバーの使い手は、世界でも非常に珍しく、なぜなら、使いこなすのに非常に高い技術力が求められ、うまく使い事が出来ないからだといいます。

伊藤美誠の体の強さ

伊藤美誠選手が、ラケットの裏面に貼っている「表ソフト」というデコボコとしたラバーは、回転がかけにくいラバーだと言われています。

にも関わらず、伊藤美誠選手の縦回転をかけた、バックハンドでのドライブショットを、世界のトップ選手が返すことが出来なかったりします。

また、伊藤美誠選手の代名詞とも言える「みまパンチ」というスマッシュショットがあります。

「みまパンチ」とは、相手からの返球に対して、後ろに大きく振りかぶらず、ほぼノーモーションで打ち返すスマッシュショットの事です。

このようなノーモーションで強い球を返すためには、強い手首の力や体幹の力が必要です。

現在は、伊藤美誠選手は体幹の重要性に気づき、ボクシングなどをトレーニングに取り入れたりされているそうです。

伊藤美誠の強い精神力

伊藤美誠選手の勝負強さは、この強い精神力が大きく関係していると言われています。

持って生まれた性格も大きいと思いますが、母親である美乃りさんによる厳しい指導と、1日7時間以上もの練習を継続してきた経験によって、伊藤美誠選手の精神力は鍛え上げられたのでしょうね。

伊藤美誠選手の精神力は、一流の選手から見ても凄いそうで、「心臓に毛が生えている」と表現されたりしています。

はじめて出場したオリンピックでさえ、「緊張しなかった、楽しかった」と語るほどです。

まさに鋼の精神。

圧倒的な練習量と、美乃りさんによる最強の意識付けによって、美誠さんは、「自分に対する確固たる自信」を手に入れたという事でしょうね。

伊藤美誠の常識破りな独創性

伊藤美誠選手に、常識は通用しません。

みんなが使わない、「表ソフト」というラバーを裏面に使用するなど、自分の感性を大切にし、常識に囚われる事はありません。

これは、伊藤美誠選手の高い知能とも関係しており、つまり、自分の頭で考える力がある選手であるという事です。

自分で仮説を立てて、実行するといった事を、試合中にも行う事が出来たりします。

通常、中国などのライバルたちは、伊藤美誠選手のビデオを解析するなどし、対策を考えて、試合に臨んできます。

ですが、伊藤美誠選手のように、試合の中で新たな策を考えて実行するような事をされてしまうと、対策する事が出来ません。

失敗する事もあるでしょうが、そこは伊藤美誠選手の高い適応能力で補ってしまうというわけですね。

伊藤美誠の強い内臓

伊藤美誠選手は食べる力も一流です。

母親の美乃りさんのおかげで、食べ物の好き嫌いも無いそうです。

試合前の緊張などで食欲が落ちるなんて事もなく、試合前の20分に、おにぎりを1~2個食べて試合に臨むんだとか。

伊藤美誠選手のパワーの源はお米にあります。

福原愛選手・石川佳純選手という偉大な先輩の存在

現在の女子卓球界を切り開いたと言ってもいいのが、引退を発表された、福原愛さんです。

女子の卓球が、これほど注目されるようになったのは、子供の時から、泣きながら卓球をする可愛らしい天才卓球少女の愛ちゃんに、日本中がトリコになりました。

卓球で中国には一生敵わないといわれていた時代に、中国選手と対等に戦う福原愛選手の姿に影響を受け、卓球を始めた女子卓球選手も多い事でしょう。

2歳の時に卓球を始めた伊藤美誠さんも、最初に使ったラケットは福原愛さんモデルだったといいます。

福原愛さんの活躍による、卓球人気の上昇がなければ、中国での活躍や、アイドル的な人気が無ければ、今ほど気軽に、中国選手と練習する事は出来ていなかったかもしれませんね。

石川佳純選手のような、中国選手をあと一歩まで追い詰める偉大な先輩の活躍によって、中国との距離は、確実に近づいている事を感じられた事は大きいでしょうね。

最強のライバル平野美宇の存在

伊藤美誠さんには、同じ2000年生まれで、最強ライバル、平野美宇さんの存在があります。

子供の頃から、切磋琢磨してきた、ライバルであり、親友である平野美宇さんがいたからこそ、美誠さんは、ここまで強くなることが出来たと思います。

13歳の時には、ワールドツアードイツオープンで、みうみまコンビとして女子ダブルスに出場し、史上最年少優勝という快挙を成し遂げたりしていますね。

対戦成績はほぼ互角の、伊藤美誠さんと平野美宇さんですが、大舞台での勝負強さを買われてか、2016年のリオ五輪には、伊藤美誠さんが代表として出場し、平野美宇さんはリザーバーとしての参加となってしまいました。

伊藤美誠さんは、リオ五輪で大活躍し、団体戦で銅メダルを、史上最年少という若さで獲得しました。

平野美宇の急成長と伊藤美誠の敗北

その様子を、目の前で見ている事しかできなかった平野美宇さん。

その悔しさが、平野美宇さんの卓球スタイルを激変させます。

「今までの弱気の自分では勝てない」

と実感した平野美宇さんは、受け身の卓球スタイルから、超攻撃的な卓球スタイルに、変える事を決断します。

苦手なウェイトトレーニングにも取り組むなど、地道なトレーニングに取り組むようになりました。

最初はなかなか結果に繋がらない事が続きましたが、徐々に結果に繋がるようになり、平野美宇さんは2017年、大躍進を遂げます。

アジア選手権の準々決勝で、伊藤美誠選手が出場した、リオデジャネイロ五輪の金メダリスト、丁寧(中国)選手にフルセットの末、勝利したのです。

平野美宇選手の勢いはとどまる事を知らず、準決勝では世界ランキング2位の朱雨玲(中国)選手に、決勝では世界ランキング5位の陳夢(中国)選手に勝利し、アジア選手権で優勝。

女子卓球、世界一の称号を手にするまでに至ったのです。

平野美宇選手は、そのままの勢いで日本選手権でも勝ち上がり、決勝で、日本チャンピオンだった石川佳純選手に勝利し、見事16歳で、史上最年少の日本チャンピオンに輝いたのです。

伊藤美誠のスランプと敗北

一方で、リオ五輪で大活躍した伊藤美誠選手は、2017年、大スランプに苦しむことになります。

オリンピックを目標として頑張って来ていた、緊張の糸が切れてしまっていたのかもしれませんね。

格下の選手にも勝てない試合が続き、平野美宇選手が最年少優勝を成し遂げた2017年の日本選手権では、5回戦で敗退するという、対照的な結果となってしまいました。

伊藤美誠さんがはじめて味わった、この大きな挫折と悔しい思いが、伊藤美誠さんをスランプから目覚めさせるのです。

中国に勝てるという確信

伊藤美誠さんは、小学6年生の時に書いた作文に、

「2016年にはオリンピック出場し、2020年には団体優勝し、個人戦で優勝したい」

と綴っています。

つまり、伊藤美誠さんの目標ははっきりとしており、

「2020年の東京五輪に代表として出場し、団体戦、個人戦共に優勝する」

という事が目標なのです。

伊藤美誠さんが低迷している間に、子供の頃から切磋琢磨してきたライバルの平野美宇さんが、大躍進し、中国のトップ選手3人に勝利し、世界一の称号を手にするまでになりました。

子供の頃から何度も対戦し、勝利した事もある平野美宇さんが中国に勝利した事で、美誠さんは、自分も中国に勝てるという事を確信したはずです。

また、中国選手に勝つために何が必要なのか、高い知能を持つ伊藤美誠さんには、はっきりと見えたはずです。

リオ五輪でやり切り、燃え尽きた期間を終え、スイッチが入った伊藤美誠さん。

「次世代のリーダーは私だ」

と言わんばかりの、大躍進が始まります。

自分を変える若さと潔さ

平野美宇さんと同様に、伊藤美誠さんも自分の卓球スタイルを変える事を決断します。

今までの伊藤美誠さんの卓球スタイルは、足を止め、テクニックで対応する卓球スタイルで、「省エネ卓球」などとも呼ばれていました。

高い技術があるからこそ、このような卓球スタイルが可能だったです。

伊藤美誠さんは、この「動かない卓球スタイル」から「動く卓球スタイル」への変化を求めたのです。

動く卓球スタイルに変化するためには、足腰や体幹を強化する必要があります。

美誠さんは、トレーナーの指導の元、ジムでのトレーニングを開始。

ボクシングにチャレンジしたり、練習場の近くの公園でのトレーニングなども行って来ました。

その努力は、徐々に、目に見える結果として表れるようになります。

早田ひなとのダブルスで銅メダル獲得

伊藤美誠選手のトレーニングの成果が徐々に結果として表れ始めたのが2017年6月の世界卓球選手権のデュッセルドルフ大会。

シングルスでは、ベスト16で中国の朱雨玲選手に敗れてしまうものの、ダブルスでは、2000年生まれで同い年の早田ひな選手とコンビを組み、見事銅メダルを獲得します。

16歳同士のコンビでの銅メダルの獲得は、史上最年少での快挙でした。

2017年の8月に出場したワールドツアー、ブルガリがオープンでは、シングルスで準優勝。

石川佳純選手と組んだダブルスでは、優勝という結果を残します。

同じ月に行われたチェコオープンでは、シングルスで石川佳純選手に勝利し優勝。

早田ひな選手とのダブルスで優勝し、2冠達成と、シングルス、ダブルス共に、着々と結果を残しはじめます。

足腰のトレーニングで、フットワークが強化された伊藤美誠選手は、左右に振られても体の軸がブレる事が少なくなり、スマッシュやドライブショット威力が、目に見えてアップしている事を感じられるようになりました。

伊藤美誠の覚醒と3冠達成

2018年、伊藤美誠選手は完全に覚醒します。

2017年は5回戦で敗退した全日本選手権では、準決勝で石川佳純選手に勝利。

決勝では、平野美宇選手との「みうみま」対決に勝利し、女子シングルス日本一の称号を手にします。

更に、早田ひな選手との女子ダブルスで優勝、森薗政崇選手との混合ダブルスでも優勝し、3冠を達成しました。

そして、今月、11月に行われたスウェーデンオープンでは、中国のトップ3、劉詩雯選手、丁寧選手、朱雨玲選手に勝利し、中国に衝撃を与えたのです。

決勝で対決した朱雨玲選手は、世界ランキング1位。

中国のエースといわれる選手で、その朱雨玲選手に伊藤美誠選手は4-0という圧勝で勝利したのです。

ノーモーションから放たれる伊藤美誠選手の強烈なショットに、世界ランキング1位の朱雨玲選手が、全く反応できていないほどですからね。

伊藤美誠を支える最強のサポート体制

伊藤美誠選手の強さの秘密は、陰で支える最強のサポート体制にも隠されています。

自身も元卓球選手で、全国大会にも出場、卓球上級コーチの資格も持つ、最強の母親、伊藤美乃りさん。

練習パートナーを務める2016年度関西学生チャンピオン、坂根翔太さん。

静岡にいた頃から、伊藤美誠選手のプレーを見ていた、専属コーチ、松崎太祐さんなど。

多くの超一流の方たちが、伊藤美誠選手を陰でサポートしているのです。

卓球の世界では、小学生の時から全国大会が行われています。

伊藤美誠選手のように、将来伸びる選手というのは、幼少の頃から大会で結果を残してきます。

つまり、幼少の頃から、卓球で勝てる能力が、総合的に高いのです。

卓球界では、そのような才能がある選手を育てる環境も整ってきています。

才能がある選手には、選手一人に対して、専任のコーチが一人付き、それぞれの拠点で練習を行う事が出来ます。

つまり、選手それぞれのプレースタイルに応じて、柔軟に練習を行う事が出来る環境が、整ってきているというわけですね。

伊藤美誠 Tリーグ不参加の決断

2018年10月24日、Tリーグが開幕しました。

Tリーグというのは、要は卓球のプロリーグですね。

このTリーグに、伊藤美誠選手は、参加しない事を決断します。

少なくとも、2020年の東京五輪までは、Tリーグに参加しない、東京五輪で個人戦、団体戦共に金メダルを獲得するためには、伊藤美誠選手にとって、Tリーグへの参加は、最善の策では無いと考えたというわけです。

一方で、女子卓球の日本代表候補である石川佳純選手、平野美宇選手、早田ひな選手などは参加を表明されています。

男子卓球では、日本代表候補である水谷隼選手、張本智和選手なども、参加を表明されています。

誰もが東京五輪への出場を目標としており、Tリーグに参加する事が自身にとって、最善の策であると考えたからこその決断です。

Tリーグには、世界中から強い選手が集まるといいます。

ですが、東京五輪で金メダルを獲得するためには、日本の最大のライバル、卓球王国、中国に勝利する必要があります。

Tリーグに中国女子卓球のトップ選手、朱雨玲選手、丁寧選手、劉詩雯選手などは、参加を表明していません。

伊藤美誠選手がTリーグへの参加を見送ったのは、その事も大きく関係していると思います。

伊藤美誠への不安の払拭

日本のトップ選手がTリーグへの参加を表明する中、不参加を決断した伊藤美誠選手を心配する声も上がっていました。

ですが、そんな不安やバッシングを払拭するかのように、伊藤美誠選手は、2018年11月3日、卓球スウェーデンオープンで、現世界ランキング1位の朱雨玲選手(23歳、中国)撃破し、見事優勝を果たします。

準々決勝では、元世界ランキング1位の劉詩雯選手(27歳、中国)、準決勝では、リオ五輪の金メダリストである丁寧選手(28歳、中国)に勝利してという、まさに完勝です。

丁寧選手に勝利した伊藤美誠選手の姿は、とても印象的なものでした。

初勝利の時の、無邪気な子供のように喜ぶ姿は、そこにはありませんでした。

勝利は当然だと言わんばかりの、冷静な伊藤美誠選手の姿がそこにはありました。

目標はここでは無いと。

「中国が、更なる対策をして来る事は分かっている」

「どんな対策をしようが、東京五輪で金メダルを獲得するのは私だ」

と言わんばかりの、強い意志を感じました。

さすがの中国も、

「伊藤美誠選手の実力は超一流である」

と認めざるを得ない状況ですね。

2020年東京五輪に期待

東京五輪の開幕は2020年7月、本番は徐々に迫って来ています。

女子卓球の東京五輪の道は、非常に険しいものです。

個人戦で出場できるのは2名、団体戦のみ出場できる1名の合計で3名だけです。

伊藤美誠選手の目標である個人戦で金メダルを獲得するためには、まずは個人戦に出場できる2枠に入らなければならないという狭き門があるわけです。

リオ五輪に出場できず、悔しい思いをした平野美宇さんが、このまま黙っているわけがありません。

石川佳純選手も、簡単に代表の枠を譲るつもりは無いでしょう。

「潜在能力は計り知れない」と言われる、早田ひな選手も結果を出して来ています。

日本卓球会は、

「2020年1月時点での世界ランキングの上位2名を日本代表に推薦する」

と発表しています。

世界ランキングは、石川佳純選手が日本人トップの3位、伊藤美誠選手は7位と2番手につけています。

それを9位の平野美宇選手が追っている状況ですね。(2018年11月時点)

ですが、伊藤美誠選手に油断はありません。

スウェーデンオープンで優勝した伊藤美誠選手の世界ランキングは、一気に上がるはずです。

母親の美乃りさんは、美誠さんを

「相手が次のプレーを予測できないバケモノのような選手に育てたかった」

と語っています。

その言葉通り、伊藤美誠選手は、今、バケモノのような選手に覚醒しようとしています。

今、女子卓球が熱い!

東京五輪に、今から期待が膨らんでしまいますね。

 
 
 
 

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